こんなお悩みはありませんか?

  • 慢性腰痛に苦しんでいる患者さんを救いたい方
  • 慢性腰痛の治療アプローチに難渋している方
  • ルーティーンのような運動処方に疑問を感じている方
  • 徒手療法のみの治療に限界を感じている方
  • 自費での治療を行いたい経営者

そもそもピラティスって何?

 『20世紀初頭、真の健康と幸福を手に入れるために、一人のドイツ人が唱えた合理的で情熱的なボディワークである。
 第一次世界大戦中、Joseph Hubertus Pilatesにより、負傷兵のリハビリテーションを目的として開発された身体調整法である。


 ”コントロロジー”と呼ばれたその運動法は、多くのダンサー達に広く受け入れられた。当時は彼の熱心な働きかけにもかかわらず、医療や教育の現場で正式に採用されることはなかった。
 現在ピラティスは、世界の主要国全てに普及し、徐々に医療現場での採用も進んでいる』

(PHI pilates Japan 資料より抜粋)

過去の私

 皆さんは慢性腰痛に悩む患者さんが目の前にやってきた時、どのような評価をし、どのようなアプローチをしていますか?

 リハビリではWilliams体操、McKenzie法、Mulligan approachなどの徒手療法、接骨院ではストレッチやマッサージ、電気治療や温熱療法などが一般的だと思います。

 腰痛に悩む患者さんの数は多いにも関わらず、体系化された治療法はなく漫然と行われているのが現状です。

 過去の私もそうでした。アスレティックトレーナーの資格を持つ私は筋肉を鍛える(固める)ような高い負荷の運動を指導した時代もありました。また徒手療法も人一倍勉強し身につけました。徒手療法とトレーニングを融合してある一定の効果は実感できました。

「でも何か足りない・・」

 試行錯誤を繰り返していた時にピラティスと出会いました。ゆっくりとしなやかに動く分節運動を取り入れることで治療成績が格段に向上したのです。

 その後、病院勤務を辞め、独立しピラティスを応用した独自のメソッドを開発し、腰痛治療への介入法を体系化しました。

一般的なアプローチで慢性腰痛が治らない理由

 マッサージやストレッチ、あるいは古典的な腰痛体操などで慢性腰痛が改善しないのはなぜでしょうか?

 それは慢性腰痛が生体力学的要因、生理学的要因、心理社会的要因、個別的要因、運動制御などさまざまな要因が複雑に絡み合って発生しているからです。

 このように複雑な要因が絡み合う慢性腰痛を、ある特定の徒手療法やマニュアル化された運動療法で解決しようとすること自体が間違いなのです。

慢性腰痛にピラティスが効くメカニズム

 では、慢性腰痛の要因を運動機能に限って説明します。

 腰痛患者さんは体幹屈曲時に腰椎の分節運動のコントロールがうまくいっていないという研究結果があります。また腰痛患者さんは低閾値運動の制御が難しいという特徴があります。

 ピラティスのエクササイズは脊柱の分節運動の習得に最適で、ゆっくりとしたしなやかな運動であるため低閾値のエクササイズやスタビリティ(安定性)を高めるエクササイズの種類が豊富です。

 そのため慢性化した腰痛改善にもっとも適したボディワークといえるでしょう。

なぜ腹筋運動(クランチ)はダメなのか

 慢性腰痛を抱える方は動作において力みが抜けず動きが硬い印象があります。つまり、本来なら大きな力が必要ない動作でも常に筋力で制御しようとしているのです。

 そういった方に対してプランクやクランチといった高閾値ストラテジー(戦略)を動員する動作を鍛えてしまうと反対に力みが抜けなくなてしまいます。

高閾値ストラテジーとは

 高閾値ストラテジーは一過性の力の発揮に適しており、身体の外側の筋肉(いわゆるアウターマッスル)が担当します。

 強い負荷に反応し、大きな筋力が素早く発揮されます。最大筋力の40%以上の筋収縮により動員されます。

 これらの筋肉はグローバルモビライザーと呼ばれ、速筋線維(FMU)が多く含まれます。そのため、強い筋収縮には適していますが、疲れやすく、収縮したり弛緩したりのメリハリのある動きには適していません。

 そこで必要なのが低閾値ストラテジーでのエクササイズです。

低閾値エクササイズの一例▼▼

 腰痛改善のためには、低閾値ストラテジーでのエクササイズから開始することが重要です。いわゆる”筋肉を鍛える”運動では低閾値ストラテジーよりも高閾値ストラテジーを優先してしまうため腰痛改善エクササイズとしては適していません。

低閾値ストラテジーとは

 姿勢や関節のアライメント(位置関係)を微調整する際に用いられます。身体の奥の方にある筋肉(いわゆるインナーマッスル)が担当します。身体の安定性を司ります。

 これらの筋肉は、ローカルスタビライザーとも呼ばれ、背骨1個1個を繋ぐような小さな筋肉群です。そのため大きな力を発揮することはできない反面、疲れにくく無意識的な身体のコントロールに適しています。

 これらの筋群は、最大筋力の40%以下の弱い負荷で動員され、ゆっくりと収縮(遅筋線維・SMU優位)します。

 腰痛改善エクササイズを語る上で次に大切なことは、「脊柱の分節運動」です。

 分節運動とは、脊柱を全体として捉えるのではなく、1つ1つの関節レベルで動かすことです。

 分節運動を学ぶことで、骨・関節の構造を理解し脊柱を3次元的に動かし、コントロールすることが出来るようになります。

脊柱の分節運動の一例▼▼

現在の私

 慢性腰痛患者さんへの介入が苦手だった私もピラティスを導入したことで治療成績が格段に上がりました

 今では私が経営するスタジオは、どこに行っても治らなかった腰痛に悩む方の駆け込み寺的存在になっております。

 先日も日常生活レベルでも痛みに困っていたクライアントさんが、ゴルフでフルスイング出来るようになり痛みなく18ホール回ることができたと喜びのお声をいただきました。

セミナーのご案内

 今回、9月15日(金)と10月6日(金)の2日間にわたりセミナーを開催させていただくことになりました。

 これまでの経験談と慢性腰痛に対するピラティス介入を余すことなくお伝えします。

セミナーの内容
  • 腰痛の原因
  • 腰痛のレッドフラッグ
  • 動作を阻害する要因
  • 姿勢と腰痛について
  • 痛みについて
  • 体幹のスタビリティー向上
  • 腰部周辺へのアプローチ
  • 徒手療法から運動療法へ体系的アプローチ
  • 実技

セミナー詳細

セミナー名腰痛改善のためのピラティス介入
会場KKR北陸病院リハビリテーション室
アクセス金沢市泉が丘2丁目13−43
開催日2023年9月15日(金)、10月6日(金)
開催時間20:00〜22:00
費用3,000円(各日)
定員20名
講師林 大地(private Gym Emiraise代表/理学療法士)
主催Diversity Lab.

当日ご紹介するエクササイズの一例です▼▼

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よくあるご質問

Q
ピラティスの経験がなくても参加できますか?
A

もちろんです。ピラティスに関して全く知識がない方にもわかりやすくご説明いたします。

Q
本セミナーの受講でピラティスの指導ができるようになりますか?
A

ピラティスのエクササイズを全てお伝えすることは出来ませんが、腰痛に特化したエクササイズをピックアップしてお伝えいたします。十分、臨床で役に立つ内容かと思います。

Q
前半と後半の片方だけ受講できますか?
A

片方だけの受講も可能ですが、前半と後半から構成されているためできるだけ両方とも受講いただければと思います。

Q
1回で覚えられるか不安です。
A

本セミナーの内容を撮影した動画を配信いたしますので、受講後いつでも復習できます。

Q
申し込み後のキャンセルは出来ますか?
A

定員を設けているセミナーのため、やむを得ない場合を除き、申し込み後のキャンセルはお断りいたします。